MT4 フォワードテストのやり方

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フォワードテストとは

FXのシステムトレードでよくバックテストとかフォワードテストとかっていう言葉を使います。
バックテストはMT4(メタトレーダー4)の機能である「ストラテジーテスター」を利用して、自動取引のためのプログラムであるエキスパートアドバイザー(EA)が正常に動作するのか、どの程度の利益を生むのかについて過去の相場でどう働くかを検証します。

これに対して「フォワードテスト」は、バックテストでは正常に動作したシステムが、果たして未来の相場でも期待通りの働きをするかについて検証するためのテストということになります。バックテストの関連記事はこちら

フォワードテストの重要性

実際試してみるとすぐわかることなんですが、バックテストとフォワードテストの結果は同じようなチャートにならないことがよくあります。
現在、ネット上で販売されている情報商材や売買ロジックはバックテストの運用情報を提示しているものが多いようですが、バックテストにおいては意図的に右肩上がりになるようにパラメーターを操作したりテストの期間を選んだりできる場合があります。
EAの購入を検討する場合はフォワードテストの運用実績が公表されているかどうかということが重要なポイントになると思われます。

フォワードテストのやり方

MT4にはバックテストを行う機能がありますが、残念ながらフォワードテストを行う機能はありません。
フォワードテストとは、デモ口座等を開設して実際にEAを走らせるテストです。
少なくとも1週間から1ヶ月程度はフォワードテストを行ったほうが良いといわれてるようです。
FXは24時間取引が行われているので、MT4を利用してフォワードテストを行うためには下図のように24時間MT4を稼働させておく環境が必要です。

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図1は普段使用しているパソコンでMT4を24時間稼働させるイメージです。

【メリット】

・パソコンが1台あれば運用が可能

【デメリット】

・24時間電源を入れておく必要がある
・インターネットやワープロなど、他の作業がしにくい
・バックテストも同じパソコンで行わなければならない
・他の作業を同時に行う場合、MT4の稼働状況や通信状況が悪化する

等々が挙げられ、実際この環境でフォワードテストを行うのは不可能ではないですが、難しいと思われます。


図2はMT4専用のパソコンを用意しリモートデスクトップ機能を利用して普段使用しているパソコンからMT4を操作するイメージです。

【メリット】

・図1に比べるとMT4の安定した動作が期待できる
・インターネット等の作業やバックテストを普段使用しているパソコンで通常通り行うことができる

【デメリット】

・パソコンを1台用意しなければならない
・24時間電源を入れておく必要がある
・通信が不安定になる恐れがある

フォワードテストのみを行うのであればこの環境で可能かと思われます。


図3VPS〔仮想専用サーバ〕【Virtual Private Server】を用意し、MT4をセットしてリモートデスクトップ機能を利用して操作するイメージです。

【メリット】

・家のパソコンの電源を24時間入れっぱなしにする必要がない
・安定した通信環境が得られる

【デメリット】

・利用料がかかる

フォワードテストをするためだけにVPSを借りるのはちょっともったいない気もしますが、いずれMT4を使ったシステムトレードを行うつもりであればVPSは必須なので、フォワードテストを行いながらVPSの稼働テストをするのが良いのではないかと思います。

どのようなVPSを選んだらよいのかについては後日書きたいと思います。


上記のようなフォワードテストを行う環境が整えばあとは実際にテストを行うだけです。
テストは、デモ口座を開設して行う場合、またはリアル口座で少額の運用を行う場合があると思いますがとりあえず、デモ口座でやってみるのが気楽でいいのではないでしょうか。

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